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「学芸員資格と教員免許、両方取れるのかな」「図書館司書も気になる」と、大学で取る資格に迷っている方も多いですよね。
結論から言うと、学芸員資格と教員免許、司書の資格は、大学によっては在学中に一緒に取れます。ただ、科目数が増えるので、時間割と実習の時期を早めに考えておくことが大事です。
この記事では、3つの資格の違いと、一緒に取る時の考え方をお話ししますね。
学芸員資格と教員免許・司書は一緒に取れる?
学芸員資格・教員免許・司書の資格は、それぞれ大学で必要な科目の単位を取れば得られる資格です。同じ大学に課程がそろっていれば、在学中に複数を取ることもできます。ただし、課程があるかどうか、どの学部で履修できるかは大学ごとに違います。
『両方取ったら大変すぎるかな』と心配になりますよね。
3つとも、卒業に必要な単位とは別に、資格のための科目を取る形が多いです。そのぶん授業のコマ数が増えるので、無理のない計画が必要になります。
まずは3つの資格の性格をつかむ
| 資格 | どんな資格か | 働くまで |
|---|---|---|
| 学芸員資格 | 博物館法に定められた、博物館の専門的職員の資格 | 博物館に採用されて学芸員になる |
| 教員免許 | 学校で教えるための免許状 | 免許状を授与され、学校に採用されて教員になる |
| 司書の資格 | 図書館の専門的職員の資格 | 図書館に採用されて司書になる |
どの資格も、取っただけでその仕事に就けるわけではありません。採用されて初めて、学芸員・教員・司書として働きます。
学芸員資格の位置づけは学芸員は国家資格?で紹介しています。
学芸員・図書館司書・教員免許の違いを比べると
3つの資格は、働く場所・取るための要件・学ぶ科目が違います。一方で、生涯学習概論のように共通する科目もあり、学びがつながっています。
『学芸員と図書館司書って、何が違うの?』と思う方もいますよね。
ここでは、3つの資格を「働く場所」「要件」「共通する科目」で並べてみました。
| 比べる点 | 学芸員資格 | 司書の資格 | 教員免許 |
|---|---|---|---|
| 働く場所 | 博物館・美術館・科学館・動物園など | 図書館 | 小学校・中学校・高校など |
| 大学で取る時の要件 | 学士の学位と、博物館に関する科目(9科目19単位) | 大学(短大を含む)を卒業し、図書館に関する科目を履修 | 教職課程で法令の科目と単位を修得し、教育委員会に授与申請 |
| 大学の課程以外の道 | 文部科学大臣の資格認定、学芸員補として3年以上 | 司書講習の修了(概ね毎年7月から9月の集中講習) | 大学などの教職課程で取るのが基本 |
| 実習 | 博物館実習 | 大学の課程による | 教育実習(小・中は介護等体験も) |
| 共通する科目 | 生涯学習概論 | 生涯学習概論 | 教職課程の科目 |

学芸員と図書館の司書は「資料を扱う仕事」でつながる
学芸員と図書館の司書は、どちらも資料を集めて、整理して、人に使ってもらう仕事です。
違いは扱う資料です。博物館は実物の資料や作品、図書館は本や記録が中心になります。
文部科学省の案内では、司書補と同等以上の職として学芸員が、社会教育主事補と同等以上の職として司書や学芸員が挙げられています。資格どうしが、経験の面でもつながっているんですね。
教員免許は学位の種類で区分が変わる
教員の普通免許状は、短期大学士で二種、学士で一種、修士で専修と、学位によって区分が変わります。
一種免許状の単位の目安は、小・中・高でいずれも67単位以上です。教員免許はそれだけで大きな課程なので、学芸員課程と並べる時は負担の大きさを知っておきましょう。
学芸員資格の試験認定では、教員の普通免許状を持ち、2年以上教員として働いた人も受験資格に含まれています。先に教員になってから、学芸員資格を目指す道もあるんです。
社会教育主事・社会教育士も近い仲間
学芸員・司書と並んでよく名前が出るのが、社会教育主事と社会教育士です。
社会教育主事は、都道府県や市町村の教育委員会の事務局に置かれる専門的職員です。社会教育士は、社会教育主事講習を修了するか、養成課程のある大学で必要な単位を取ると名乗れる称号で、令和2年度以降の修了者が対象です。
| 名前 | ひとことで言うと |
|---|---|
| 学芸員 | 博物館で資料を扱い、展示や教育で伝える |
| 司書 | 図書館で本や記録を集め、使ってもらう |
| 社会教育主事・社会教育士 | 地域の学びの場や講座をつくる |
どれも「人が学ぶ場」を支える仕事なので、課程の中身が重なる部分があるんですね。
共通する科目はある?生涯学習概論のつながり
生涯学習概論は、学芸員・司書・社会教育主事の課程に共通する科目です。一つの課程で取った生涯学習概論が、ほかの課程の生涯学習概論に相当するものとして扱われる仕組みがあります。
『同じような科目を何度も取るのはもったいない』と思いますよね。
文部科学省の告示では、司書講習の生涯学習概論は、博物館に関する科目の生涯学習概論の学修などで相当とされています。学芸員の試験認定でも、司書講習などの生涯学習概論の学修で、試験科目の免除を受けられます。
大学の中での扱いは大学ごとに違う
ここで気をつけたいのが、大学の中での単位の扱いです。
同じ大学で学芸員課程と司書課程を取る時、生涯学習概論を1回取れば両方に使えるかは、大学の履修の決まりによります。入学したら、課程の手引きで確かめておきましょう。
- 生涯学習概論が、複数の課程で共通の科目として扱われるか
- 片方の課程で取った単位を、もう片方に使う手続きが要るか
- 教職課程の科目に、学芸員課程と重なるものがあるか
博物館に関する科目の一覧は学芸員資格に必要な科目と単位数で紹介しています。
学芸員資格と教員免許を同時に取る時の時間割の考え方
同時に取る時は、1・2年生のうちに講義の科目を多めに取り、実習が重なりやすい3・4年生の負担を軽くしておくのがコツです。博物館実習は課程の最後に行うのが基本なので、教職の実習の時期と重ならないかを早めに確かめましょう。
『時間割がパンパンになりそう』と心配な方もいますよね。
ここでは、学芸員資格と教員免許を同時に取る時の時間割の考え方を、学年ごとにまとめてみました。
| 学年 | 学芸員課程 | 教職課程 | 考えておきたいこと |
|---|---|---|---|
| 1年 | 生涯学習概論・博物館概論など講義科目 | 教職の基礎科目 | 空きコマを課程の講義で埋めておく |
| 2年 | 資料論・展示論などの講義科目 | 教科や指導法の科目 | 卒業単位とのバランスを見る |
| 3年 | 残りの講義と学内での実習 | 教科の指導法・実習の準備 | 実習先の募集時期を調べる |
| 4年 | 博物館実習(館での実習) | 教育実習 | 就活・卒論と実習の時期を調整する |
この表は一般的な考え方の例です。実際の配当学年は大学の課程によって違います。
例えば、入学したての時期に課程の窓口でこんなふうに聞いてみると、計画が立てやすくなります。
「学芸員課程と教職課程を両方取りたいのですが、実習の時期は重なりませんか?」
「どの学年で、どの科目を取っておけばいいですか?」
この2つを聞いておくだけで、3・4年生になってから慌てることがぐっと減りますよ。
実習の時期はとくに早めに確かめる
文化庁の博物館実習ガイドラインでは、館での実習は学芸員養成課程の最終段階で行うことを基本としています。
博物館の実習は夏休みの時期に受け入れる館が多い、と案内している大学もあります。教育実習の時期も大学ごとに決まっているので、両方の予定を早めに並べてみましょう。
3年生になってから両方の実習の時期が重なると気づき、どちらかをあきらめるケースです。入学した年のうちに、両方の課程の手引きを読んでおくと安心です。

- 入学前に、志望大学に学芸員課程と教職課程の両方があるか確かめる
- 自分の学部で両方を履修できるかを確かめる
- 1・2年生のうちに講義科目をできるだけ取っておく
- 実習の時期を早めに確認し、就活や卒論の予定と並べる
一緒に取りたい資格が決まってきたら、両方の課程がそろった大学を探して比べてみましょう。学部によって履修できる課程が違うので、資料で確かめておくのが近道です。
大学選び
学芸員課程のある大学を探して、資料で比べてみる
学芸員資格は、文部科学省令で定める博物館に関する科目を大学で修得して得るのが基本です。通信制で学べる大学もあります。まずは文化庁が公開している学芸員養成課程の開講大学一覧で候補を探し、気になる大学の資料を取り寄せて、実習の扱いや費用、学べる期間を見比べてみましょう。
資格取得学芸員養成課程の開講大学一覧を見る(文化庁の公式サイトに移動します。最新の課程・募集内容は各大学の公式サイトで確認してください)
資格を取るルートの全体は学芸員資格の取り方で紹介しています。
学芸員資格と教員免許についての知恵袋によくある相談
知恵袋では「学芸員資格と教員免許、どちらを取るか迷う」「理系でも両方取れる?」「3年生からでも両方間に合う?」という相談がよく読まれています。
ここでは、学芸員資格と教員免許について読まれている相談を要約して答えていきます。
「学芸員の資格と教員免許、どちらを取るか悩んでいます」
教員にあこがれていたけれど、学芸員にも興味が出てきた、という相談です。とても多く読まれています。
『どちらか一つに決めないといけないの?』と思いますよね。大学に両方の課程があり、時間割が組めるなら、両方取る人もいます。
迷う時は、どちらの職場で働く自分を想像するとわくわくするか、考えてみてください。学芸員の採用は枠が少ないので、教員免許を軸にしながら学芸員資格も取る、という考え方もありますよ。
「理工学部でも、学芸員と教員免許の両方を取れますか?」
国立大学の理工学部に入学する、という方の相談です。
理系の学部でも、大学によっては学芸員課程と教職課程の両方を履修できます。ただ、学部によって履修できる課程が違うこともあります。
まずは大学の履修案内で、自分の学部が両方の課程の対象かを確かめましょう。
「3年生から学芸員資格を追加しても、教員免許と両方取れますか?」
史学科の3年生で、教職課程を取りながら学芸員資格も取るか迷っている、という相談です。
学芸員資格は9科目19単位なので、3年生からでも取れる大学はあります。ただ、2年間で講義と実習をすべて終える必要があり、時間割はかなり詰まります。
課程の担当の窓口に「今から両方取れるか」を相談してみるのがおすすめです。
「教員免許と学芸員資格を取りに、通信の大学に編入するのはあり?」
大学を出たあとで、通信制の大学に編入して足りない分を取りたい、という相談です。
学芸員資格は、すでに学士の学位を持っていれば、博物館に関する科目の単位をそろえるだけで得られます。通信制大学の中には、卒業生向けに学芸員の科目だけを履修できる課程を用意しているところもあります。
ただ、科目等履修生では学芸員の科目を取れない大学もあり、博物館実習の扱いも大学ごとに違います。放送大学のように、博物館実習の単位は別の大学で取る必要がある場合もあるんです。
教員免許も通信で取れる大学はありますが、学芸員とは必要な科目や実習がまったく違います。それぞれの大学の案内で、両方の条件を確かめてから決めましょう。
よくある質問
学芸員資格と教員免許は、どちらが取りやすいですか?
学芸員資格は9科目19単位で、教員免許(一種)は小・中・高で67単位以上が目安です。単位数だけを見ると学芸員資格のほうが少ないですが、どちらも実習があります。
学芸員と図書館司書の資格は一緒に取れますか?
同じ大学に両方の課程があれば、在学中に一緒に取れます。生涯学習概論は両方の課程に共通する科目です。
教員免許を持っていると、学芸員資格を取る時に有利ですか?
学芸員資格の試験認定では、教員の普通免許状を持ち2年以上教員として働いた人も受験資格に含まれます。大学で取る場合の単位が減るわけではありません。
学芸員・司書・教員免許の3つを取れる大学はありますか?
学芸員・司書・社会教育士を取得できる資格として掲載している大学には、八洲学園大学・玉川大学・佛教大学などがあります。教員免許まで含めて取れるかは、大学と学部ごとに確かめましょう。
まとめ
- 学芸員資格・教員免許・司書の資格は、大学によっては一緒に取れる
- 3つは働く場所・要件・実習が違い、生涯学習概論は共通する科目
- 同時に取るなら、1・2年生のうちに講義科目を多めに取っておく
- 博物館実習と教育実習の時期は早めに確かめる
- 自分の学部で両方の課程を履修できるかを最初に確かめる





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