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英語の履歴書を書く時や、海外の美術館の話を読んでいる時に、『学芸員って英語で何て言うんだろう』と気になった方も多いですよね。
結論から言うと、学芸員を英語でいうと「curator(キュレーター)」です。日本の法律の政府英訳でも、学芸員は curator と訳されています。
ただ、日本の学芸員と海外のキュレーターは、仕事の範囲が少し違うんです。この記事では、言葉の違いから学芸員に英語は必要かまで、順番にお話しします。
学芸員は英語で何という?
学芸員は英語で「curator」、学芸員補は「assistant curator」です。政府が公開している日本法令外国語訳の博物館法の英訳で、そう訳されています。
学芸員を英語で表す時、一番確かな手がかりは法律の英訳です。
政府が公開している博物館法の英訳(Japanese Law Translation)では、第4条が「A museum is to have curators as professional staff members」となっています。日本語の「博物館に、専門的職員として学芸員を置く」に当たる部分です。
| 日本語 | 英語(博物館法の政府英訳) |
|---|---|
| 学芸員 | curator |
| 学芸員補 | assistant curator |
| 学芸員の資格(第5条の見出し) | Qualifications of a Curator |
| 博物館 | museum |

学芸員資格を英語で書きたい時は、第5条の見出しにある「Qualifications of a Curator」が参考になります。
国立科学博物館の英語サイトでも、学芸員向けの研修を「Specialized Training for Curators」と表記しています。
『じゃあ、学芸員とキュレーターは同じ意味なの?』と思いますよね。ここが、次のお話です。
学芸員という仕事そのものは、学芸員とは?仕事内容・資格・なり方でくわしく紹介しています。
学芸員とキュレーターの違いは?
学芸員とキュレーターは、英訳としてはほぼ同じ言葉です。違いが出るのは仕事の範囲で、日本の学芸員は資料の収集から教育普及まで幅広く受け持つのが特徴です。
日本語で「キュレーター」と言う時は、展覧会を企画する人を指すことが多いですよね。
一方、日本の学芸員は、博物館法第4条で資料の収集・保管・展示・調査研究などの専門的事項をつかさどると定められています。文化庁も、学芸員の主な職務として収集・整理、保管・保存、展示・活用、調査研究、教育普及活動の5つを挙げています。
- 博物館法に定められた資格と職
- 収集から教育普及まで幅広く受け持つ
- 一つの館に学芸員が少ないことも多い
- 法律で決まった資格ではなく、広く使われる呼び名
- 展覧会の企画を指すことが多い
- 美術館の外でアートイベントを企画する人にも使われる
例えば、海外の館の人と名刺を交換する場面を思い浮かべてみてください。
「I’m a curator at a city museum.」
「Oh, which field do you work on?」
英語では curator と名乗れば、まず通じます。そのうえで、担当の分野や仕事の範囲を一言添えると、相手にも伝わりやすいですよ。
つまり、学芸員とキュレーターの違いは「法律で決まった職かどうか」と「仕事の範囲」にあるんです。
日本博物館協会の令和6年度の調査では、典型的な館(中央値)の学芸員資格を持つ常勤職員は1人でした。少ない人数で、収集から教育普及までを受け持つ館が多いことがうかがえます。
美術館で働く学芸員については美術館の学芸員とは?仕事内容となるにはで紹介しています。
海外の分業と日本の学芸員を表で比べる
海外の大きな館では、資料の研究と展示を担う人、保存修復を担う人、教育を担う人のように、役割ごとに職名を分けている例があります。日本の学芸員は、その役割をまとめて受け持つことが多いのが違いです。
学芸員の海外での働き方を知ると、日本の学芸員の特徴が見えてきます。
英語の職名には、例えば次のようなものがあります。
| 英語の職名 | どんな役割? | 日本の学芸員の場合 |
|---|---|---|
| curator | 資料の研究、収集、展示の企画 | 学芸員の中心の仕事 |
| conservator | 資料の保存や修復 | 学芸員が受け持つか、専門の職員や外部に頼む |
| educator | 講座や学校向けプログラム | 学芸員が受け持つことが多い |
| assistant curator | キュレーターを助ける | 法律上の学芸員補に当たる |

『日本では、保存修復の専門の人はいないの?』と思った方もいますよね。
日本でも、大きな館では分野を分けて募集している例があります。例えば東京国立博物館の研究職員の選考案内では、保存修復・博物館情報・日本彫刻という分野ごとの募集がありました。
博物館の定義は世界で共有されている
博物館が何をする場所かは、ICOM(国際博物館会議)が定義を決めています。今の定義は2022年8月24日、プラハでのICOM臨時総会で採択されました。
その定義には「researches, collects, conserves, interprets and exhibits」と、研究・収集・保存・解釈・展示が並んでいます。日本の学芸員の仕事と、ほぼ重なっていますよね。
学芸員と研究員の違いは?
学芸員は博物館法で決まった職名で、研究員は館や機関が独自に使う職名です。国立の機関では「研究員」「研究職員」といった名前で、学芸員と同じような仕事をする人を募集しています。
募集を見ていると、「学芸員」ではなく「研究員」と書かれていることがありますよね。
国立の博物館・美術館では、職名がさまざまです。2026年に掲載された公募では、次のような職名が見られました。
| 機関 | 職名の例 | 学芸員資格の扱いの例 |
|---|---|---|
| 国立科学博物館 | 研究員 | 学芸員資格がある人を歓迎(必須ではない) |
| 東京国立博物館 | 研究職員 | 応募資格に明記なし |
| 九州国立博物館 | アソシエイトフェロー | 学芸員の資格を取得していること |
| 国立工芸館 | 特定研究員 | 学芸員資格を有する者 |
国立科学博物館の募集では「研究員は大学の助教相当」と説明されていました。研究員は、研究者としての立場がより強く打ち出された職名と言えます。
「研究員」の募集でも、学芸員資格が必要な場合と、そうでない場合があります。職名だけで判断せず、応募資格の欄を読んでおきましょう。
『学芸員と研究員、自分はどちらを目指せばいいの?』と迷う方もいますよね。
例えば、大学院で研究を続けたい大学生の場合は、研究員の公募も視野に入ります。一方で、地域の博物館で幅広く働きたい人は、自治体の学芸員の採用選考が中心になります。
国立の機関の研究職では、修士以上の学位を応募資格にしている例が目立ちます。大学院については学芸員に大学院は必要?修士・院卒が求められる理由で紹介しています。
学芸員に英語は必要?
学芸員に英語が必要かどうかは、勤め先と分野で変わります。国立の機関の研究職では英語の力を求める例があり、外国語の文献を読む力はどの分野でも役に立ちます。
『英語が苦手だと、学芸員にはなれないの?』と不安な方もいますよね。
すべての学芸員の募集で英語が求められるわけではありません。ただ、国立の機関の募集では、英語の力を見ている例があります。
| 募集の例 | 英語・語学に関わる内容 |
|---|---|
| 東京国立博物館 研究職員 | 英語で諸外国の研究者と交流できる能力、筆記試験に英文和訳 |
| 九州国立博物館 アソシエイトフェロー | 第2次選考の筆記に語学 |
- 海外の論文や文献を読む
- 海外の館と資料の貸し借りをやりとりする
- 外国からの来館者向けに解説を用意する
- 海外の研究者と共同で調査する
『英語以外の外国語は?』と気になる方もいるかもしれません。扱う資料の地域によっては、中国語や韓国語、ラテン語などの文献を読む場面もあります。自分が目指す分野で、どの言語の資料が多いかを調べてみてください。
- 興味のある分野の英語の論文や解説を、短いものから読む
- 海外の館のウェブサイトで、展示の説明を読んでみる
- 分野の専門用語を、日本語と英語で対にして覚える
- 志望先の募集要項で、英語の試験があるかを確かめる
英語の勉強は、大学選びとも関わってきます。学芸員課程のある大学は、文化庁の博物館総合サイトによると国内の約300校です。外国語の授業や留学の制度もあわせて、資料で比べてみてはいかがでしょうか。
大学選び
学芸員課程のある大学を探して、資料で比べてみる
学芸員資格は、文部科学省令で定める博物館に関する科目を大学で修得して得るのが基本です。通信制で学べる大学もあります。まずは文化庁が公開している学芸員養成課程の開講大学一覧で候補を探し、気になる大学の資料を取り寄せて、実習の扱いや費用、学べる期間を見比べてみましょう。
資格取得学芸員養成課程の開講大学一覧を見る(文化庁の公式サイトに移動します。最新の課程・募集内容は各大学の公式サイトで確認してください)
学芸員の英語について知恵袋によくある相談
知恵袋では「キュレーターと学芸員の違いは?」「海外で取ったキュレーターの資格は日本で通用する?」「英語以外の外国語も必要?」といった相談が読まれています。
ここでは、学芸員と英語についての相談を要約して答えていきます。
「キュレーターと学芸員の違いは何ですか?」
キュレーターと学芸員は同じ仕事なのか、違う仕事なのかを知りたいという相談です。多く読まれています。
英訳としては、学芸員は curator です。ただ、日本語の「キュレーター」は展覧会の企画を指すことが多く、日本の学芸員は収集から教育普及まで幅広く受け持つ点が違います。
「海外で取ったキュレーターの資格は、日本でも通用しますか?」
海外の大学で学んで、日本の学芸員として働けるかを知りたいという相談です。
日本の学芸員の資格は、博物館法第5条で決まっています。海外の資格がそのまま日本の学芸員の資格になる仕組みは、博物館法には書かれていません。
博物館法には、文部科学大臣が同等以上の学力と経験があると認めた人を学芸員の資格がある人とする定めもあります。文化庁の資格認定の受験資格に当たるかどうかは、文化庁に問い合わせて確かめてみてください。
「英語以外に、学芸員に必要な外国語はありますか?」
学芸員の資格を取るのに、英語以外の外国語が必要かという相談です。
学芸員の資格を取るための博物館に関する科目は9科目19単位で、外国語の科目は含まれていません。ただ、仕事では扱う資料に合わせて外国語の文献を読むことがあります。
「英語ができないと、博物館には就職できませんか?」
学芸員には英語の読解力が必要なのか、英語が苦手だと就職できないのかという相談です。
英語の試験がない募集もあります。例えば埼玉県の令和8年度の学芸員採用選考は、専門試験・論文試験・集団討論・個別面接などで組まれていて、英語の試験は含まれていませんでした。一方で、国立の機関の研究職のように、英文和訳の試験がある募集もあります。
自分が目指す館の募集要項を見て、どのくらいの英語の力が求められているかを確かめてみてください。目標が見えると、勉強も続けやすくなりますよ。
よくある質問
学芸員を英語で言うと何ですか?
curator(キュレーター)です。博物館法の政府英訳でも、学芸員は curator、学芸員補は assistant curator と訳されています。
学芸員資格は英語でどう書けばいいですか?
博物館法の政府英訳では、第5条の見出しが「Qualifications of a Curator」です。英文の履歴書を書く時の参考にできます。
学芸員とキュレーターの違いは何ですか?
英訳としてはほぼ同じですが、日本の学芸員は法律で決まった職で、収集から教育普及まで幅広く受け持ちます。日本語のキュレーターは、展覧会の企画を指すことが多いです。
学芸員に英語は必要ですか?
勤め先と分野によります。国立の機関の研究職では英語の力を求める例があり、外国語の文献を読む力はどの分野でも役に立ちます。
まとめ
- 学芸員を英語でいうと curator、学芸員補は assistant curator
- 学芸員資格の英語は、博物館法の英訳の見出し「Qualifications of a Curator」が参考になる
- 学芸員とキュレーターの違いは、法律で決まった職かどうかと仕事の範囲
- 海外の館では、保存修復や教育を別の職名で分けている例がある
- 学芸員に英語が必要かは勤め先と分野によるが、文献を読む力は役に立つ





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